BitClearのWebサイトに経営理念と代表電話番号が掲載されていない理由

どうもこんにちは、櫻井(sakutomo0615)です。

ビットクリアの企業サイトをWordpressへ移行してからの2記事目になります。当分の間は櫻井が記事更新を担当する事になりますので、皆さま今後ともよろしくお願いいたします。

 

今回の記事では経営理念と代表電話番号の掲載を取りやめた理由について紹介したいと思います。

規模の小さい企業の代表電話番号不要論

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店舗・工場などの不動産設備を必要とするビジネスを除いて、会社の代表電話番号はデメリット以外に何も良い事は無いという結論に到達しました。

特にスモールビジネス、事業規模の小さい零細企業の場合は余計なコストとして企業経営の足を引っ張ります。

 

ビットクリアでは『みんな(他社)が持っているからと言う横並びな思考停止コンセプトで本当に良いのでしょうか?』と考えるに至りました。

そもそもテレアポ電話しか掛かって来ない。

オフィスを移転する前は代表電話を配置しておりましたが、

 

名乗りもせずに『社長いらっしゃいますか?』

 

などと言う不審電話しか掛かって来なかったと言う実績を踏まえ、

『代表電話番号なんか置くんじゃなかった』という気持ちでいっぱいになりました。

 

電話の場所に仕事場が固定されてしまう。

電話がいつ鳴るかはこちらでコントロール出来ない以上、電話に出る要員を電話の前に配置しておく必要があります。(仮に電話秘書であっても)これは必然的にコスト上昇の要因になりますし、そもそも弊社のクライアントの99%は携帯電話またはLINEなどのメッセージアプリでコンタクトを取ります。

ビットクリアは2015年9月に日本橋のレンタルオフィスを使用しており、代表の私自身がほぼ100%外出で留守にしております。

電話に出る事よりもクライアント先への訪問、現場での作業の方が重要かつ優先と考えるに至りました。

 

何でもかんでも電話でコンタクトを取りたがる人と仕事をして良い事があった試しがない。

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3つ目の弊害はこちらです。ひと昔前の営業系の人に多いのですが、あらゆる報連相を電話で要求してくるタイプは非常に困ります。自信の頭で理解出来ていない機器・サービスを販売してしまっているからでしょうが、クライアントからの問い合わせに自分の言葉で説明出来ないので、何でもかんでもエンジニアに問い合わせをし、回答も即時回答を要求します。

 

とどのつまり、「ただの伝言ゲーム」に振り回されるだけでなく、無駄に作業を中断させられるだけなのです。当社としましては、こう言う属性の方とビジネスをするのは大変苦手としております。

小さい会社の経営理念不要論

辞書によりますと、経営理念とは以下のように意味が定義されている様です。

  1. 組織の存在意義や使命を、普遍的な形で表した基本的価値観の表明。
  2. 平たく言えば、「会社や組織は何のために存在するのか、経営をどういう目的で、どのような形で行うことができるのか」ということを明文化したものである。 これによって経営者は、基本的な考え方を内外に伝えて共有化したり、社員に対して行動や判断の指針を与えたりすることができる。理念自体に社員が共鳴すれば、働くインセンティブにもなり、企業における求心力にもつながる。すなわち経営理念は企業文化を形成する主要な要素である。 経営理念の内容は、行動規範的なもの、経営の成功のための鍵や経営姿勢を示すもの、企業の存在意義を示すものなどいろいろな形で表現される。一般的には、社会、顧客、および社員の三者に関する理念が設定されることが多い。 経営理念が難しいのは、適切な設定をしても時代とともに形骸化し、現実と乖離してくることである。どれだけ優れた経営理念やビジョンであっても、その変更のタイミングを見極め、時代に合わせて方向を再設定、再定義して、新たな道を踏み出さなくてはならない。

引用: goo MBA経営辞書より

もちろん、私が法人登記申請を行った時期にもビットクリアの経営理念は作成しましたが、あまり精神論的なスローガンを前面に押し出すのはかえってデメリットを生むのではないか?と思いましたので、Webサイトのリニューアルに合わせて掲載を取りやめる事にしました。

金儲け主義ではない事をコミットすると言う嘘

最近私が思うに、どうも長引く不況の影響せいか、こう言った精神論で問題の本質から目を逸らそうとする風潮が強くなったと感じます。

 

本来、企業の存在目的は利潤の追求にあり、精神性の追求にはありません。それは株式会社という組織形態の起源であるイギリスのレヴァント会社や東インド会社を見れば一目瞭然の事でありまして、単純に『無事に帰って来られるかわからない貿易船の航海費用を単独で負担するのは大変なので、みんなで費用を分担して無事に帰って来たら分け合いましょう』というコンセプトで作られた仕組みなのです。

ビットクリアでは不安定な精神論は極力排除する事を最重要に考えます。

人間の精神性や感情は成長も退化もするので永続性がないのです。もっと言ってしまうと、中小企業のガバナンスと言うモノは構造上会社のオーナー=経営者と言う図式になっているので、この時点で『オーナーの資質が企業ガバナンスの全て』なのです。

 

もう一つ見逃せないポイントは、『不祥事・不適切会計・偽装問題・労働問題を起こした企業にも必ず経営理念が存在する』と言う点です。なのでスローガンを殊更に強調するべきものでもないという結論に至りました。

従業員の心の拠り所になる価値観の弊害

『理念自体に社員が共鳴すれば、働くインセンティブにもなり、企業における求心力にもつながる。』
この考え方に私自身が懐疑的に考えておりまして、『全ての社員が精神性を求めてビットクリアで働くのだろうか?』と疑問に思います。
ビットクリアはエンジニアリングの会社でありますので、『感謝・仲間・成長・絆・笑顔』と言った、誰も反論できないフンワリした価値観に共鳴している従業員は遠からず企業風土に合わなくなるでしょう。
これらのキーワードは宗教的かつ全体主義的な企業風土を構築する温床となり、最終的には全体の思考停止にもつながります。
美辞麗句の大義名分に誰も逆らえない以上、健全な議論も進める事も儘ならなくなるのが実態ではないでしょうか。
現実問題として、どこの会社の経営理念も似たようなキーワードを並べているに過ぎないので、顧客・従業員・株主と言った利害関係者に対する差別要素としても実は貧弱なのです。
結局のところ、何の問題解決にも繋がらないポエムが踊るだけなら経営理念の明文化は不要と言う判断に至ります。

ポエム化していると思われる弊害

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居酒屋甲子園や『愛、希望、勇気、絆、仲間、笑顔』と言ったキーワードを前面に押し出してしまう事により、採用応募者に『やりがい搾取』と警戒されてしまう弊害があります。

現代社会の風潮を考えても、これら『愛、希望、勇気、絆、仲間、笑顔、感謝』を本音で追及している人が多数派であるとは考えにくく、手段と目的を逆に捉えていると考えざるを得ません

 

崇高な精神論を否定する訳ではありませんが、

『感謝のために頑張る』と言う事と『顧客がサービスや商品を通じて受け取る価値』には何の関係性も無いのです。

 

本当に面倒なクレーマーから『ありがとう』って言われたいですか?心の底から本当に思ってますか?

もっと本質的かつ自然本能的な欲求(お金が欲しい、休みが欲しい)といったものに向き合うべきあり、耳当たりの良い言葉に踊らされて、『センターピンがどこにあるか?』を見失うのは本末転倒そのものなのです。

 

本来、そう言う金銭欲や名誉欲と言ったものはサッサ満たして卒業するべきものであって、目を背けて否定するべきものはありません。

こう言った考え方は逆に不自然であり、腐敗したキリスト教会からプロテスタントが生まれた背景と実によく似ています。

 

まとめ

規模の小さい間は代表固定電話は逆に非効率で、その非効率さは収益力を低下させるため、顧客の不利益となって跳ね返ります。

精神論的なポエムよりも、『顧客のセンターピンがどこにあるのか?』『いま求められている本質は何か?』『それはコンセプトとして提示されているのか?』の方がよほど重要です。

これらの理由により、代表電話番号と経営理念の掲載を取りやめする事になりましたので、ご不便をおかけするかと存じますが、

今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

【About】この記事を書いた人

櫻井 智行株式会社ビットクリア代表
ネットワーク・データベース寄りの意識不明系インフラエンジニア。実にものぐさ+毒舌な性格。
個人のブログはhttp://www.tank-sakurai.com